株式で現物出資
しばらく試験勉強・会社設立後でばたばたしていたので、更新をさぼっていました。
会社設立時には管轄の法務局で会社設立登記をします。
前回、定款認証・資本金の払込について記事にしていましたので、その続きです。
私は、会社設位時に個人で保有していた株式を現物出資することで、会社の出資金としました。一般的には、現金で資本金の払込をしますが、持っていた株式が値下がりしていたものがあり(塩漬け状態)将来上がると見込んでいるから今は損切したくないという株で、
現金の手持ちが少なかったため、株式で現物出資をすることにしました。
株式の現物出資自体の事例が少ないようなので、敢えて自社で挑戦してみたという経緯もあります。
また、個人で株の利益を上げたくない場合や、会社の利益がまだ、出ていないような時には個人保有の株式を会社に移すのは有効かと思います。
会社登記申請時に用意した書類は、以下の書類を作成しました。
登記は、司法書士でなければできませんが、自社の登記は自身ですることは可能です。
・株式会社設立登記申請書
・定款(電磁的記録)
・発起人同意書
・本店所在地決議書
・設立時取締役選任決議書
・設立時代表取締役決定書
・設立時取締役、設立時代表取締役の就任承諾書
・印鑑証明書
・払込証明書
・資本金の最低価額決定書
・資本金の額の計上に関する証明書
・財産引継書
・有価証券の市場価格を証する書面
現物出資の流れは…
定款に現物出資する株式の詳細を記載し、定款認証7月21日
資本金の最低価額決定書を作成7月21日
財産引継書に現物出資する株式を記載7月22日
7月21日の終値株価が分かる書類の添付が必要なため、7月22日発行の日本経済新聞を購入。
有価証券の市場価格を証する書面作成 7月22日
現金出資分の払込 7月27日
会社設立登記 8月2日
大安を選んで作成したので、作成順番を間違えないように日付に注意でした。
7月21日の終値の株価×出資した銘柄の株数の合計が書類に記載する現物出資の額になるため、通常、登記簿謄本の出資金には100万円とか300万円とかまるい数字で記載されますが、何百円という端数数字で出資金の額が決まります。
その後、個人口座から法人口座に株式を移転する必要がありますので、
会社の登記簿謄本が出来次第、法人証券口座を開設します。
開設申請に約1週間、開設後、移転までに約1週間かかりますので、
その間に株式の価格の変動が大きくあると、7月21日の終値で計算した出資金額より大きく下回っていないかを確認します。
「資本金の最低価額決定書」より少ない価値になっていたら、発起人はその差額分を追加出資する必要があります。多いときは問題ありません。
登記申請をして約3日後には登記完了し、登記簿謄本を取ることができます。
銀行口座開設時には、登記簿謄本が必要です。
また、近年は、法人の銀行口座開設には1週間~10日ほどの審査があり、
銀行口座が悪用されないために、実質的に会社があるか等の確認をされるため、
銀行口座開設は早めに手続きした方が良いと思います。
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