もし、会社経営をやめることになったら…。
現在は、株式会社を設立するのに、資本金の縛りもありませんし、
登記も自分でしようと思えばできますし、作るのは簡単に作れてしまいます。
ですが、仮に、作った会社の経営を辞めたい!となったとき、
どのような手段があるかも知っておく必要があるかと思います。
設立より、解散する方がいろいろと清算しないといけないため、大変です。
例えば…。
・会社にしておく程の規模の売上も無くなり、個人事業に切り換えたくなった。
・高齢になり、相続するものもいないので、元気なうちに会社を閉めておきたい。
・複数の会社を所有しているので、一つの会社は不要になった。
・好調なうちに良い値段で会社を譲渡したい。 …等々
上記のような理由で、将来的に解散・清算、あるいは譲渡となったとき、
どのような流れになるのかも大まかに知っておくと、事前の準備ができますので、
「あぁ何かしなければいけなかったなぁ、調べないと!」
という発想にいけるように、事前に確認することをお勧めします。
また、解散ではなく、将来また事業をするかもしれない場合は、休眠という方法もあります。
*解散・清算の流れ
株主総会で解散するという決議がされ、解散日を決める
↓
清算人の選任・就任をして、清算人選任の登記をする
↓
財産目録・貸借対照表の作成
↓
官報に解散する公告を載せる
↓
未回収の債権回収、未払債務の支払い、会社名義になっている不動産などの処分。
残った財産を出資者に分配
↓
株主総会で決算報告の承認を受け、清算完了登記をする。
大まかには、上記の流れですが、役員借入金や貸付金の額が何千万もあると、大変です。
個人と法人は別人格ですので、これらも清算する必要がありますので要注意です。
また、会社名義の不動産など高額な資産ががある場合も、手続きは煩雑になってきますので、
設立後、不動産等を法人名義にするときは、将来的なことも視野に入れて、
税理士等と相談し、よく考えた方が良いです。
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