会社設立の際に、株式会社とするのか、合同会社とするのか、設立時のコスト面で大きく違います。

合同会社の場合は、株式会社と比べると簡単な手続きとなり、定款認証費5万円がかかりません。法務局で登記する際の登録免許税が株式会社よりも9万円安い6万円で済みます。また、株式会社でも、合同会社でも電子定款にすると印紙代4万円がかからないので、どちらにしても電子定款がお勧めです。
自分で定款を作成して、電子定款認証手続きをすることも可能ですが、専用のソフトなどがない場合は、定款認証だけ専門サービスに依頼する方が安上がりかもしれません。
私が調べたところでは4500円で定款認証サービス業者がありました。

現在は株式会社も資本金1円から設立することは可能ですが、
銀行での融資を検討していたり、他の会社からの信頼性においては、資本金がないというのは、資金繰り面での信頼を得ることが最初は難しいかもしれません。

逆に資本金が多すぎると、株式会社の資本金については、1千万を超えると、消費税の設立時の免税期間がなくなったり、都道府県と市町村に支払う均等割りの納付金額が高くなるので、最初は数百万で設立するのが一般的かと思います。

約13万円の差ですが、最初のコストを安くすることを最優先するか、将来的な信頼性を優先するか…。
合同会社に信頼がないという訳ではありませんが、やはりまだ認知度的には低いのと、株主がいないので資本金がないため、設立する業種によっては、やはり株式会社の方が信頼性を得る為には良いのかな…というように思えます。

ちなみに有限会社の設立は、2006年5月で、新たに設立することはできなくなりました。
どうしても有限会社が欲しい場合は、現在ある有限会社を譲渡してもらったり、相続すれば手に入りますが、以前は有限会社は資本金が300万円以上、株式会社は1000万以上という最低限の資本金が必要でしたので、有限会社が存在していましたが、設立時の最低資本金の制限が廃止され、株式会社でも資本金1円から設立が可能になった為、有限会社の必要性がなくなり、新たに設立することができなくなったという経緯にあります。